foltia ANIME LOCKER

foltia ANIME LOCKERを自宅に導入した際の備忘録です。

foltia ANIME LOCKERとは?

foltia(フォルティア)はLinuxでアニメ録画に特化したテレビ番組を録画できるOSSであり、foltia ANIME LOCKERはそのパッケージ版ソフトウェアです。
しょぼいカレンダーと連携して簡単にアニメ番組を録画できるスグレものです。(ただし、しょぼいカレンダーと一連托生ですが)
CentOS6をベースとして構築されており、安定性も問題ありません。

購入

構成

システム構成は以下のとおりです。

No.区分種別品名数量価格(合計)購入先記事
1ベース
ハードウェア
HP MicroServer? N54LHP ProLiant? MicroServer? N54L 500GB 4GB
リモートアクセスカードセット
1¥ 21,580PGダイレクト
2増設HDDRed 3TB 3.5inch SATA3.0 64MB
IntelliPower? WD30EFRX
3¥ 37,101Amazon9TB
3増設メモリ4GB DDR3L-1333 PC3L-10600 ECC CL91¥ 6,596Amazon
4チューナーカードPLEX社 PX-Q3PE1¥24,500Amazon
5Smart Card ReaderSCR3310-NTTCom1¥ 1,982Amazon
6アプリ
ケーション
foltia ANIME LOCKERfoltia ANIME LOCKER V41¥ 7,757Vector

インストール

インストール手順は以下の手順です。

  1. folria ANIME LOCKERをダウンロードします。(http://foltia.com/ANILOC/download/
  2. 評価バージョン用と兼用のDVDブートイメージを使用します。(foltia_ANIME_LOCKER-install-R12-DVD-402.iso) MicroServer?のRMC機能を使用し、上記のDVDイメージを仮想マウントします。 MicroServer?を起動します。自動的にインストーラが起動します。
    GRUB_sprash
  3. CentOS5.10ベースのインストーラが起動完了すると、画面にDHCPで取得したIPアドレスを表示します。
    OS_start
  4. コンソール画面にDHCPで取得したIPアドレスをWebブラウザでアクセスすると、インストールウィザードが表示されます。 ライセンス条件が示されるので、「同意して次に進む」を選択。
    contract
  5. ハードディスクインストール1が表示されるので、「続行(ドライブ選択)」を選択。
    HD_install_1
    ハードディスクインストール2(最終確認)が表示される、
    HD_install_2_last_confirm
    以下の設定を実施
    1. 50 0GBのハードディスクにシステムをインストールするため、起動ドライブとして選択。
    2. 「パーテーション情報を明示的に消す」を選択します。
    3. 500GBのハードディスクをAPL専用にするため、「起動ディスクをLVMに組み入れない」を選択 本体画面に表示される7ケタのIDを最下部のテキストボックスに入力し、「ハードディスクの消去とインストール」を選択
  6. ハードディスクインストール3(作業中)が表示されるので、OS再起動の完了まで待ちます。
    HD_install_3_processing_end
  7. 「再起動したらこのボタンを押すと~」ボタンを選択します。再度、インストーラ実行画面が表示されます。
  8. 再度コンソール画面にDHCPで取得したIPアドレスをWebブラウザでアクセスすると、インストールウィザードが表示されます。 再度ライセンス条件が示されるので、「同意して次に進む」を選択。
    contract
  9. ハードディスクインストール1が表示されるので、「続行(ドライブ選択)」を選択。
    HD_install_1
  10. ハードディスクインストール2(最終確認)が表示されるので、 以下の設定を実施
    HD_install_2_last_confirm
    1. 500GBのハードディスクにシステムをインストールするため、起動ドライブとして選択。
    2. 「パーテーション情報を明示的に消す」を選択。
    3. 500GBのハードディスクをAPL専用にするため、「起動ディスクをLVMに組み入れない」を選択 本体画面に表示される7ケタのIDを最下部のテキストボックスに入力し、「ハードディスクの消去とインストール」を選択。
  11. ハードディスクインストール3(作業中)が表示されるので、OSシャットダウンの完了まで待ちます。
    HD_install_3_processing_shutdown
  12. シャットダウンが完了したら、仮想メディアを解除し、HDDからブートするようにし、サーバの電源を投入します。 サーバが起動したら、OSコンソールに示されるIPアドレスでWebブラウザによりアクセスします。
    OS_start
  13. 再度コンソール画面にDHCPで取得したIPアドレスをWebブラウザでアクセスすると、インストールウィザードが表示されます。 再度ライセンス条件が示されるので、「同意して次に進む」を選択。
    contract
  14. チューナーボードドライバインストール画面が表示される
    tuner_driver_sel
  15. 以下の操作を行い「アップロード」を選択
    tuner_driver
    1. 搭載チューナー数:枚数ではなく、チャネル数が合致するように選択。(2枚(地デジx4CH:、BS/CSx4CH)
    2. pt1-ec7c87854f2f.tar.bz2をダウンロードしたのもをWebページより参照ボタンにより指定。
      ドライバー(実際はARIB STD-B25のアレなので)を画面に指定されたURLよりダウンロードし、アップロードします。 ドライバーのインストール後、OSが再起動されるのを確認し、更新されたWeb画面より「次へ」を選択
  16. アクティベーション画面が表示されますので、ライセンスキーを入力後、「次へ」を選択。
    Activation
    アクティベーションが完了すると完了の画面に移動します。
    Activation_end
  17. 録画先の設定画面が表示されますので、マウント先がハードディスクであることを確認し、「設定」を選択。
    Recording
  18. 「マウントに成功しました」と表示されたのを確認し「次へ」を選択。
    Recording_mount_ok
  19. チャネルスキャン画面が表示されるので、「スキャン開始」を選択。
    channel_scan_1
  20. スキャンが完了するのを待つ
    channel_scan_end
  21. NeroAacEnc?インストール画面が表示されるので、画面に指示されたURLよりZIPファイルをダウンロードし
    ZIPファイルを解凍し、解凍後のNeroAacEnc?をアップロードします。
    Nero_AAC
  22. Web画面が更新され、アップロード完了が表示されていることを確認し、「完了」を選択
    Nero_AAC_end
  23. folria ANIME LOCKERセットアップウィザードの完了画面が表示されるので「メインメニューへ」を選択。

後は、通常の運用になります。

後処理

更のインストール状態では、サーバなのにDHCPだったり、重大な脆弱性のあるモジュールが存在したりと実運用に問題があります。

固定IPアドレス運用

foltia ANIME LOCKERの運用管理画面より設定変更が可能です。

設定・管理画面の「IPアドレス変更」メニューより設定変更が可能です。設定変更後、OSがリブートされるので、
OSリブート完了後、新しいIPアドレスをWebブラウザでアクセスします。

ホスト名の変更

どうでもいいのですが、ホスト名を変更しておきます。

パスワードの変更

インストール後のOSアカウントのID/パスワードは

であるため、passwd コマンドで変更しておきます。

また、管理WEBページもBASIC認証を管理ページから設定します。

セキュリティアップデート

BashとOpenSSLのyumによるアップデートを行います。

SSHのポートの変更

SSHのポート番号を22番より、内緒のポート番号に変更します。そのほか、いつもの設定へ
対象のファイルは /etc/ssh/sshd_conf です。

以上の設定後、Bannerを設定します。 /etc/ssh/sshd_banner.txt にメッセージを設定します。
また、FireWall? が設定されているため、設定を変更します。

まだ試してませんが...

サムネイル表示の際にストリームデータよりJPEGデータを作成するのが、遅いらしい。

巷では以下の対処を実施している。(Ver4で必要かを要確認)

gunzip -c jpegsrc.v7.tar.gz | tar xf -
cd jpeg-7
./configure
make check
make install 
#これで、jpegライブラリのインストールは完了です。おまじない程度にシンボリックリンクを作成します。
ln -s /usr/local/lib/libjpeg.so.7 /usr/lib/libjpeg.so.7
ldconfig
#あとはmplayerをインストールします。
svn co svn://svn.mplayerhq.hu/mplayer/trunk mplayer
cd mplayer
yum install yasm
./configure –prefix=/usr –enable-jpeg
make
make install

http://junknishiteageru.blog69.fc2.com/blog-entry-84.html より転載

参考情報

ファイルシステム

# df -T
Filesystem          Type   1K-blocks    Used  Available Use% Mounted on
/dev/sda2           ext4     7108856 4209084    2538660  63% /
tmpfs               tmpfs    4095764       0    4095764   0% /dev/shm
/dev/sda1           ext4      317335   34533     266418  12% /boot
/dev/mapper/tank-tv xfs   8790654976 4274740 8786380236   1% /home/foltia/php/tv
#
/dev/sda2 / ext4 rw 0 0
proc /proc proc rw 0 0
sysfs /sys sysfs rw 0 0
devpts /dev/pts devpts rw,gid=5,mode=620 0 0
tmpfs /dev/shm tmpfs rw 0 0
/dev/sda1 /boot ext4 rw 0 0
/dev/mapper/tank-tv /home/foltia/php/tv xfs rw,noexec,nosuid,nodev,noatime,inode64 0 0
none /proc/sys/fs/binfmt_misc binfmt_misc rw 0 0

LVM(リニア)

/dev/sdb,/dev/sdc/dev/sddの3つの3TB HDDがリニア

#  dmsetup table
tank-tv: 0 5860524032 linear 8:17 384
tank-tv: 5860524032 5860524032 linear 8:33 384
tank-tv: 11721048064 5860524032 linear 8:49 384
#  dmsetup ls
tank-tv (253:0)
# dmsetup ls --tree
tank-tv (253:0)
 + (8:49)
 + (8:33)
 + (8:17)
#

さあ、使うぞ!

録画してみました。

これは便利!。まずは、しょぼいカレンダーの有志諸兄に感謝!管理画面からVLCがヘルパーアプリで起動するので、簡単に確認もできます。

SMB(Windowsファイル共有)

デフォルトビデオファイルは共有設定がされており、特に設定しなくとも、誰でも(オイオイ)アクセスできます。
VLCで普通に見えます。(最近VLCが重いので、WMPのほうが軽やか、MHCの方が良いかな?)

AQUOSでは、DNLA で視聴できない!

Sharp AQUOSのDLNAクライアントから、foltia ANIME LOCKERのコンテンツを視聴することはできません。
これは、foltia ANIME LOCKERが蓄積フォーマットとしてRFのMPEG2-TTSからMPEG2-TSへの変換を行っており、
AQUOSのDLNAサポートフォーマットのMPEG2-TTSでの配信ができないためです。(サポートに確認すみ)

DLNA端末対応

なぜか、DLNAの端末対応情報がないので、順次結果を記録します。

No.機種PlayerMPEG2-HDMPEG4-SDMPEG4-HD記事
1SHARP LC-20F5××
2Nexus 7 (2013)Android DLNA Player×
3Nexus 7 (2013)Android BEAM×
4Nexus 7 (2013)Android BubbleUPnP
5iPod touch Gen4(iOS6)

HLS配信

ライブ視聴はHLSで配信されます。

Android

Androidの初期バージョンでは、ライブ再生に問題ありましたが、現在は問題ないようです。
標準プレーヤのほか、VLC、MPLAYERでも問題ありません。
でしたが、突然CROME経由で再生できなくなりました。VLCや標準プレーヤなど、どうもデコーダライブラリがおかしいようです。

iPod

標準プレーヤしか選択肢がありませんが、問題ありません。

他の動画ファイルを登録する

ネットを調べるとあった。ので、転載 http://tumblr.nqlab.com/post/70380849563/foltia-anime-locker

昔録画していた番組をfoltiaで管理したい場合等、別の方法で録画したアニメ動画をfoltiaに登録する方法。
HDのMP4のみを対象。キャプチャーなし。
番組のtidを取得
http://cal.syoboi.jp/
しょぼいカレンダーで、番組タイトルなどで検索しtidを取得。
http://cal.syoboi.jp/tid/980
この場合980がtid
ファイルのアップロード
sambaにfoltiaでログインする(scpとかでもなんでもOK)。
\foltia\foltia\php\tv
録画ファイルの保管場所がデフォルトの設定のままの場合、/home/foltia/php/tv配下にのtid.localizedフォルダにファイルをアップロードする。
/home/foltia/php/tv/980.localized
tid.localizedフォルダが存在しない場合、作成する。
tid.localizedフォルダ配下に以下のフォルダも作成
.localized
img
m2p
mp4
mp4配下にファイルをアップロードする。
ファイル名のフォーマットは以下
MHD-tid-話数-YYYYMMDD-hhmm.MP4 (YYYYMMDD-hhmmは放送日時)
MHD-980-1-20060812-0100.MP4
データベースへの登録
webインターフェース(http://foltia.local/phppgadmin/)を使うか、SSHログインしてpsqlを使用。
[foltia@foltia ~]$ psql foltia
変更するテーブルは2つ。foltia_hdmp4filesとfoltia_subtitle。
・foltia_hdmp4files
HDMP4ファイルのファイル名を登録。
foltia => insert into foltia_hdmp4files values(‘980’,’MHD-980-1-20060812-0100.MP4’);
・foltia_subtitle
全話数を検索。放送局毎に有るので、そのへんは適当に。
foltia => select * from foltia_subtitle where tid=’980' order by stationid,countno;
pidを使って、filestatusとfilenameを更新。
foltia => update foltia_subtitle set mp4hd=’MHD-980-1-20060812-0100.MP4’, filestatus=’200' where pid='60140’;
必要ならサムネ作成
動画と同じフォルダにMAQ-tid-話数-YYYYMMDD-hhmm.THMのフォーマットでJPGファイルを作成すればサムネとして使われる。
MAQ-980-1-20060812-0100.THM
面倒くさいから、そのうちインターフェースを作るかもしれない…。

Sleep設定

やはり節電に努めるユーザが多いようで。ある時間帯のみスリープさせる方法が紹介されています。
ただし、HP Microserverはmemは対応しておらず、diskのみで、サスペンドのみ。
なので、当家では、foltiaのサーバをシャットダウンし、HomeサーバでWOLにより起動させます。

#!/bin/bash
#
# shutdown script for foltia ANIME LOCKER 4.0.x
#
#
SHUTDOWN_CMD="/sbin/shutdown -h now"
CNTREC=`ps -A | grep recpt1 | wc -l`
CNTCNV=`ps -A | grep ffmpeg | wc -l`
# 録画中ではない
if [ $CNTREC -eq 0 ] ; then
        # CONVERT中ではない
        if [ $CNTCNV -eq 0 ] ; then
                sudo $SHUTDOWN_CMD > /dev/null 2>&1
        fi
fi
exit 0
30 8-12 * * 1-5 /root/cron_scripts/shutdown.sh
30 16 * * * /sbin/ether-wake XX:XX:XX:XX:XX:XX > /dev/null 2>1&

ファイルシステムのエラー対策

電源断により不適切にサーバがダウンした後、ファイルシステムエラーで起動しなくなった際の対応方法

TS録画エラー

現象

使用し始めてみると、たまに録画(TSキャプチャ)が失敗していることがあります。
ブロックエラーではないエラーで、ストリームを確認すると、TS Sync周期自体が乱れています。

原因

ググると、チューナのRFレベルオーバによりストリーム復調に失敗するようです、そのため、アッテネータを挿入して回避するのが定番とのこと。
どうも、LSIのプリアンプのゲイン調整がかなり高めに設定しているようで、レジスタの調整ツールは公開されていません。

対策

とりあえず、75Ωアッテネータを注文中。


トップ   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS